2008年05月26日

第十五回購買ネットワーク会に行こう!

昨日申し込みが始まったばかりなのに、なんと既に25人もの申込があったそうだ。

今度のネットワーク会は6月21日(土)に行われる。初の試み、パネルディスカッションが今から楽しみである。

興味のある方は、ここからお早めにお申し込みください。
posted by 継之助 at 23:01| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやー日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月24日

覚悟の決め方

腹が据わっている人というのは実際にいる。何事にも動じないというのではないのだろうが、私などが動揺しまくってしまうことを、いとも簡単に片付けてしまう。

生まれてこのかた、こういうのは持って生まれた資質なのだと片付けてきた。だから仕方ないのだとあきらめて自分を誤摩化してきた。

絶望的に腹の据わっていない自分にほとほと嫌気のさした今、腹の据わった人になる方法論を具体的に知りたい。実践してみたい、と真剣に思う。

誰か知っていたら教えてほしい。本気である。
posted by 継之助 at 00:28| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ばいやーの懺悔 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

日本三文オペラ

開高健「日本三文オペラ」読了。継之助を本の世界に引きずり込んだのは、開高健その人なのだが、「パニック」「裸の王様」とあわせて続けざまに読んでみた。(しかし「かいこうけん」だとばかり思っていたのだが、「かいこうたけし」なのだ。ちゃんと調べないとこういう誤解をしたままになるのですね。)

驚いたことに、そこには「都市鉱山」の概念が登場している。Wikipediaにもそこまで「都市鉱山」の起源が遡るとは書いていない。

しかも現在まで至る、このリサイクルという仕事の怪しさと経済的意義が、小説の背景にきちんと描かれている。

二十年前には決してお薦めの本ではなかったと思う。それだからこそ、初版から約五十年経過した今、この本の背景は再び同時代性を持ち始めている。

と偉そうに評論してみたが、そんなことを抜きにして、開高健の豊穣な日本語に触れる喜びに浸ることができた。

お薦めである。
posted by 継之助 at 23:53| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月23日

ファイナンスが分からんバイヤー

リース会社の営業マンと会う。誤解を恐れずに言うと、会計制度の変更で彼らの業界全体が揺らいでいる。

私はリース担当ではない(そもそもバイヤーですらない)ので、別に具体的な案件があった訳ではなく、単なる担当者交代の挨拶だったので、いろいろと情報交換を行うことにした。

すると驚くべきことを言うではないか。「購買さんが窓口になっているxxのケースですが、あれ、かえって煩わしいんですよね。なんとかなりませんかねえ」

瞬間湯沸かし器のように切れそうになるのを抑えて理由を聞いてみる。ファイナンスリースでは食えなくなったリース会社では、オペレーティングリースに軸足を移している。そうすると必然的に事業部単位でのライン丸ごとの提案案件などがメインになり、財務知識もなく、経営判断ができない(権限もない)バイヤーは商売相手としてふさわしくないのだそうだ。

「で、一般的な話としてこの会社以外でも、貴方が購買以外を相手に商売する割合は何パーセントぐらいですか」と聞いてみたところ、「80%以上でしょうね。金額的には殆ど全てと言ってもよいです」との事。

世の中のリース担当バイヤー諸氏よ。これは由々しき問題ではないか?

確かに物件の価格交渉には加わったのかもしれない。でも「財務が分からんし、判断できんから、その話は財務か事業部にね」では能がない。

でも更に話を聞いてみると、怪しげな資料を取り出して来た。斬新で画期的な提案なのだが、根拠があやふやだと一見して分かる。で、「この枠組みでのリースが会計士に認められる確率は何パーセントですか」と質問すると「50%程度です。やっぱりこの資料は持って帰った方がいいですかねえ」というではないか。こりゃ確かに、相当ぎりぎりの線で営業をしているようだ。
posted by 継之助 at 06:42| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやー日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月17日

購買ネットワーク会を使い倒せ!

先日、購買ネットワーク会に参加した。いつも通り、モチベーションを高めることが出来、ここのところ、鬱々とした日々が続いていた私にとっては良い薬になった。

感想は既に何人かの方がブログで書いているので、今回は別の切口を提供することにしたい。

ネットワーク会の使い倒し方その一 「会そのものを楽しむ」

これは言うまでもない。提供されるコンテンツはスペシャルトークにしても、ケーススタディにしても、バイヤーのキャリアアップに役立つことは疑いない。

ネットワーク会の使い倒し方その二 「懇親会を楽しむ」

会の後には必ず懇親会が用意されている。土曜日なので、翌日の心配をしなくてよい方は、是非参加して欲しい。居酒屋トークではなく、本当のスペシャルトークが交わされていたりもするのである。若手はちょっと会の場では怖そうで話しかけられなかった、ベテランバイヤーに、酒の力を借りて、挑んでしまうのもありだろう。

ネットワーク会の使い倒し方その三 「コンテンツを作ってしまう」

ネットワーク会のポリシーはオープンであることだ。他の人に役立つ情報を持っていたり、こんなことやったら面白いのに、と思うのだったら幹事に提案してみよう。今までもそうやって出来たコンテンツがたくさんあるのだから。

ネットワーク会の使い倒し方その四 「幹事になる」

いっそのこと幹事になってしまおう。イベントの準備というものもけっこう勉強になるし、これはこれで楽しいものである。部活みたいな雰囲気を想像してもらえば良い。

ネットワーク会の使い倒し方その五 「知り合いになった人と仕事をしてしまう」

会を通じて知り合いになった人がいたら、何か一緒に仕事が出来ないか考えてみよう。実際に私はそうやって何人かの方と仕事をしている。会そのものにはいろいろな立場やバックグラウンドを持った方々が参加しているので、どうしても最大公約数的な話に終始してしまうきらいがあるのは、否定出来ない。物足りなさを感じたら、誰かを誘って自分達で活動を始めてしまおう。個人的には購買ネットワーク会の存在意義はここにあると思っている。

ネットワーク会の使い倒し方その六 「周りの人を巻き込む」

会社に帰って購買ネットワーク会の話を同僚や上司、後輩にしてみよう。煙たがられるかもしれないが、参加してみようと言う人だっているかもしれない。それが会社を変える原動力になるかもしれない。いつも改革はひとりの決心から始まるのだと、私は思っているが、多くの人が動かなければ、改革は進まないのだから。
posted by 継之助 at 06:47| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | ばいやー日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

バイヤーの職業病

工場見学に行ってきた。

といっても仕事ではない。レジャーで「シャトレーゼ白州工場」と「サントリー白州蒸留所」に子連れで行ってきたのである。

まずは「シャトレーゼ白州工場」。工場へ入ると同時に甘い香りが!バターを使ったお菓子系の香りなので、しばらくすると何も食べていないのにおなかがいっぱいになる。さすがに食品系の工場なので綺麗だなあ、と関心していると、売店のような所にでてお待ちかねの「アイスクリームの試食」ができる。アイスクリームを食べながら、製造工程を眺められるという趣向であるが、早速職業病が出てしまう。

まず、工程全般の仕組みを納得するまで見て、次にタクトタイムをざっと計測してしまう。はっとして、そこでやめた。遊びに来ているんだった。

続いて近くにある「サントリー白州蒸留所」に移動する。入場受付で「ドライバーの方はこれをつけてください」と言われ、ハンドルキーパーであることを示す札を首からぶら下げることになる。これでウイスキーの試飲は出来なくなる訳である。悔しいが仕方ない。

森の中のウイスキー博物館で時間を待ち、案内の方と一緒に見学に出発。

発酵の工程では、思っていたのとは違って、甘酸っぱい、どちらかと言えば不快な香りが漂っていた。当然のことながら娘は鼻をつまんでいた。やっぱり子供には面白くないよなあと思いながら、貯蔵庫に移動すると、今度はモルトウイスキー特有の甘いアルコール臭が襲って来る。

一緒に回っていた他の子供達が顔をしかめるなか、我が娘は「ああ、良いにおい」とご機嫌である。やはり、この父にしてこの子あり、か。

それにしてもこの貯蔵庫、冷暖房はまったくしていないとのことである。水にしてもそうだが、ウイスキーは人間が作る部分よりも、環境がつくる部分が大きいのである。

試飲では家族仲良く、ソフトドリンクを頂き、売店でお土産のウイスキーを物色していると、先ほどの案内嬢がいろいろ勧めてくれる。ラフロイグやボウモアの味わいについて、実に良くご存知で感心させられるのだが、相当お強いのだろうか?我が娘も、こういう職につくべきなのだろうか?などと余計な事を考えつつ、休日の午後は過ぎて行くのであった。


posted by 継之助 at 22:12| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月09日

基礎学力は大事

昨日夜にテレビをつけたら、NHKで「大丈夫ですか?日本人の学力」なる番組をやっていた。長時間番組の後半だけを見たようなのだが、子供がいることもあって、妻とともに入れ込みながら見ることができた。

一つ、印象的な場面があった。

「学校では、学力ではなく、もっと想像力を重視すべき」という意見が、中高生や一般の参加者から出た時のことである。

パネラーの一人、榊原英資さんが「根本的に、想像力についての考え方が間違っている。想像力とは既存の知識を組み合わせたり、組み替えたりする力である。高い学力がなくてそれが可能になる訳がない。想像力とは思いつきではない」と語気を強めて言ったのである。

私は全面的に榊原さんの意見に賛成である。学力があるだけでは頭脳労働をするのには充分ではないが、学力さえなくて頭脳労働なんぞできる訳がない。学校ではやっぱり学力を身につけて欲しいのである。

二つ目に面白かったのは、「教師も、評価制度の枠組みに入れて、競争させるべきだ」という意見に対し、現役教師が「いったい誰が、どうやって評価するのか」と反対したことである。校長や教頭に上から、生徒に下から、同僚と親に側面から評価してもらえばいい。360度評価なんて、民間では当たり前である。

三つ目に面白かったのは、「先生には、もっと子供に勉強をする意味を教えてほしい。この因数分解はこういう場面で役に立つんだよ、とかをきちっと説明してほしい」という実にもっともな意見が子供から出たことである。

私などは「ああ、そりゃ学校以外の社会に出たことがない先生には、できないよなあ」と思った。これは親が子供にもっと説明してやらなきゃだめなのではないか?それか、学校の教師の半分は、新卒ではなく、社会人経験を積んだ35歳以上から採用するなどとするしか手はない。

学習の意味を教えることができるのは、学習の必要性を痛切に感じた事のある人でしかないと思うからだ。

という訳で今日もせっせと、「四則演算の意味」なる難解な課題を子供に教えるのであった。
posted by 継之助 at 07:27| ☀| Comment(5) | TrackBack(0) | ばいやーの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

トレーニング

バイヤーのスキルとは何か、なんて命題に以前は真剣に悩んでいた。これからも悩むことはあるだろうが、今の自分は、いったんこの問題にけりをつけることにした。

個人ではなく、購買組織全体を考えたときには、次に悩まなくてはならないことは、トレーニングの戦略と戦術である。こいつが思ったより難しい。

今週、このトレーニングを実際にやってみたのであるが、かなり綿密に準備をしていたつもりでも、穴がいっぱいあった。ただ、その殆どはやっている最中に自分で気づいてしまうもので、他人(主にトレーニングの参加者)から指摘されて初めて気づくものは、残念ながらあまりないのであった。いわゆる、「想定の範囲内」というやつ。

批判を恐れずに言えば、原因は参加者のレベルが低いことに尽きる。

知的レベルが低い、ということでは決してない。むしろこちらがびっくりするぐらいに知的レベルの高い参加者が多かった。ただ、トレーニングの目的となっているスキルについて、現時点でのレベルが低すぎるのである。

教育なんて何にもやってこなかったのだから、これも最初から予想できたことであるが、前途多難であることには違いない。OJT万能主義の弊害が、思った通り深刻であるということだから。組織全体の底上げ、というのは実に地道な活動なのだ。

それにしても事前に「基礎」ができていないから、一から体系を学ぶのだと言ってあったにも関わらず、「基礎はいいから、実践を教えてくれ」という人が割と多いのにはあきれた。自分の足もとというのは意外に見えないものらしい。

三割打者になりたきゃ、まずは素振りから始めようぜ兄弟。


posted by 継之助 at 22:08| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | ばいやー日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」

面白い本が出た。

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「日本中にバイヤーは何人いるのか?」そんな質問、急にされても答えられないのが普通。でもそれじゃ、コンサルタントにはなれないらしい。

別にそういう質問に答えるためにだけ、フェルミ推定という考え方がある訳ではないが、そういう質問が採用試験にあるというのは聞いた事があった。で、読んでみると面白い。私のような人間(元バイヤーの企画屋)でも、仕事に応用することが可能。というか結構、こういう究極の仮説思考を業務でもやっていることに気づいた。

向学心旺盛なバイヤーにもお薦めの本です。数時間で読み切れます。
posted by 継之助 at 06:33| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

「牛丼一杯の儲けは9円」

坂口孝則さんの新著が出版された。その名も「牛丼一杯の儲けは9円 「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学」である。

牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1)
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私のような製造業のバイヤー出身者であれば、「仕入れ」という言葉にはやや違和感があるのではないだろうか?「購買」とか「調達」という言葉に馴染んでいるから。

待てよ、と思い返して簿記三級のテキストを引っ張りだしてみると、「仕入れ」「仕入帳」「仕入先元帳」などという言葉が当たり前に使われている。どちらかというと商業簿記の世界ではこちらの方が一般的なのだ。

工業簿記は複雑である。その点商業簿記は、ダイレクトに「収益」「費用」「利益」の関係がわかるので、素人向けである。簿記の教科書にも、「利益」を大きくするには、「収益」を増やすか「費用」を減らすかすれば(あるいはその両方を行えば)よいとはっきり書いてある。

ところが、坂口さんの言う通り、仕入れに着目する経営者が製造業においても、サービス業においても、これまでは少なかったのは事実である。ここ数年はゴーンさんの登場以来、仕入れが脚光を浴びる場面も少なくないが、かなりマクロな、と言えば聞こえは良いが、購買の現場にいる人間にとっては眉唾ものの巨大なコスト削減実績のみが一人歩きする状況が続いている。

この本はそのタイトルが示すように、極めてミクロな視点からのエピソードを積み重ね、最終的には「収益」「費用」「利益」の関係という原点に立ち返って、仕入れの重要性を説くユニークな書となっている。

お薦めである。

追記:最後に一つ、P201に「書い手を安心したあとに、他のものをたくさん売って儲けようとする」とあるのだが、坂口さんは次には、いったい何を我々に売りつけようとしているのだろうか?興味は尽きない。

posted by 継之助 at 22:15| ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | ばいやーの図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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