2008年07月31日

私的CPP講座 その四

今年のCPPの受験は今日が最終日。

私もそうだったが、一ヶ月近い試験期間があるので、「できるだけ勉強しよう」というか「できるだけ執行猶予を長くとりたい」というのか、最終日近くに受験者が多くなる傾向にあるようだ。

この時期になって、今更CPP講座でもないだろうと思うので、CPP取得後のことを一つだけ。

昨日下記のような記事を読んだのでご紹介しておく。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080715/165468/

「まずは博士号をとれ」というのはかなり極端な意見で、反発もあると思う。でも実はCPPも同じようなものなのだと思う。

受かったからといって直ちにそれが仕事のパフォーマンスに影響する、というものではない。ペーパー試験である以上、スキルというより知識重視なのだから当然である。

それでもCPPを受験する価値があるのは、バイヤーの世界で必要な知識が殆ど漏れなく体系的に網羅されているからだ。とりあえずこれぐらいはざっと知っていないと、プロフェッショナルバイヤーになるには不十分だからなのだ。

実際にこれぐらい知っていないと、購買ネットワーク会に出て来るような、優秀なバイヤー達とは会話が成立しないと思う。(言過ぎ?)

CPP取得はゴールではなく、出発点に過ぎない。取得した後に、名刺にCPPと名乗ることが恥ずかしくないよう、継続的に知識やスキルの向上をはかる必要があるのだ。





posted by 継之助 at 05:53| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月17日

私的CPP講座 その三

ずいぶん早く目が覚めてしまいました。こういうときは無理に寝ようと努力(?)しないで、さっさと起きてこうやってブログ更新したりしています。その方が体調も、心理的にも良いようです。まあ、後で通勤電車で暴睡したりしてますが。

さて、今日は「調達実施」の部分から、スペンドアナリシスと契約書について。

スペンドアナリシスってなんだか大げさな表現ですが、要するに買っている物の履歴を分析すること。材によっていろいろな切り口があったりします。直接材だと単品毎の単価変動を追っかけたりもしますが、間接材だともっとざっくり品目群で切って分析する必要があったり。

ここで重要になってくるのが、データベースのスキルです。最近はERPなどと連携して切り口を簡単に設定できる分析ツールがあったりしますが、そこまで行かなくてもACCESSで充分。最近の社会人の基本としてWordとEXCELは必須で、あとPowerPointのスキルを求められたりしますが、私としてはAccessも必須と言いたい。

基幹システムからデータをダウンロードして、ACCESSに取り込み、切り口を設定してデータを切り出して、EXCELで加工すると結構な分析ができます。今は情報セキュリティがうるさいからそのあたりはクリアしなくてはなりませんが、最初にこれを思いついてやってみた時には、本当に目の前の霧が晴れたように、自分の工場の購買実態を明らかにすることができました。

もちろんどうやってデータを切り出すか、という部分はACCESSそのもののスキルと同じく重要なのですが、それはとりあえず思いつき(というより仮説)でもかまわないと思います。やっているうちに効率よく仮説を立てられるようになるはずです。まずは解説書を読みながらACCESSに慣れることです。

次に契約書ですが、これは特に若いバイヤーにはハードルが高いものの一つだと思います。法学部出身だと多少は用語に慣れていたりしますが、社会に出るまで実際の契約なんて殆ど目にしたことがないというのが実態でしょう。

さて、それでは質問です。契約書の存在意義とは何でしょうか?

答えは「取引の当事者にとって重要なリスクの処理方法を、あらかじめ決めておくこと」です。契約書に関する実務で一番難しいのは、何を規定したら良いのかが分からないということだと思います。

本来はシンプルに考えればよいのです。つまり契約案件毎に重要なリスクを規定すればよい。ただ、ひな形や解説書では、どんな契約でも必ず押さえておかなければいけない項目はカバーしているので、それを使ってアレンジした方が漏れのないものが出来上がります。

あと、バイヤーが契約の実務で気をつけることは、たった一つです。それは必ずバイヤー側から契約書の原案を提示する、ということ。

実務上は多忙なバイヤーには非常にハードルが高いのですが、契約を自社に有利に導くためには絶対必要です。

前任者がうかつにも「日米和親条約」みたいな不利な契約を結んでしまい、その改定に労力を費やした経験があるのですが、とにかく最初に提示された案から契約書の規定に関する交渉が始まりますから、どちらが先に案を提示するかというのは最重要なのです。
posted by 継之助 at 05:39| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月11日

私的CPP講座 その二

第二回は「購買戦略ってなんだ?」

購買戦略って言っても、なんだか大仰で、現場のバイヤーにはピンと来ないと思う。そういう意味ではこの分野は一番取っ付きにくいところかもしれない。

第一、戦略と言う言葉の本来の意味から言うと、事業戦略というものはあり得ても、特定の機能に過ぎない「購買」なんてものに戦略があり得るのか、という疑問が浮かぶ。個人的には会社全体で見たらやはり購買は戦略でなく、戦術に過ぎないと考えたりもしている。

結論を先に言うと、受験対策に絞ってしまえば、購買の戦略なんてマーケティングと経営戦略のイロハを覚えてしまえばCPPには充分だ。その手の本ならいくらでもある。CPP対策講座として簡単な本でも紹介すれば、それで終わりである。

でもね、そんなことは別にして、現場にいるあなたは目の前の仕事をしながら「こうしたらもっと上手く行くのに」とか、「なんでこんなことやってんだ」とか日々思ってるんじゃないだろうか。

厳しい言い方をすると、思うだけなら誰でも出来る。だが、それだけではあなたが飛躍することは決してない。賭けてもいい。

その問題を突き詰めてどれだけの時間考えてみただろう。どうしてその問題は今までほったらかしになっていたのか、考えてみただろうか。解決する手段をいくつも検討してみただろうか。そして実際に試してみただろうか。

マーケティングや経営戦略はすすむべき方向を見失わないために、必要な俯瞰のためのツールに過ぎない。あなたに必要なのは、今いる位置からしつこく、地道に情報発信をし、少しでも現状の改善を図ることなのだ。

高尚な理論と実際のギャップを埋めるには、それしか方法はない。

それしかないんだ。
posted by 継之助 at 05:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月02日

私的CPP講座その一

CPP(購買調達プロフェッショナル資格)受験の季節がやって来た。

五十時間ほどあの分厚いテキストとにらめっこすれば、合格率は上がる、というアンケート結果があるらしいが、全く日常業務と切り離して、受験勉強としてテキストに取り組むというのは、大方の若い受験者にとっては苦痛でしかないだろう。

そこで、これから数回に渡り私的CPP講座を開設することに決めた。

ここではテキストを読み解くようなことはしない。一夜漬けの試験勉強を期待している人には申し訳ない。

そのかわり、日常業務のどんなシチュエーションでどの部分を意識したら、CPPの求めるような知識が「腑に落ちるようになるのか」をアドバイスして行きたい。

第一回は「会計とシステムはセットで覚えろ!」

購買システムが発達した現代、現場のバイヤーはボケッとしていると、自分達のやっている仕事が会計的にどんな意味を持つのか、全く理解しないまま、日々を送ることが出来る。

これは三つの意味でやばい。

まず、バイヤーの仕事の大半は、自分達の仕事を人に説明して納得を得ることだが、自分達の仕事が会社に与える影響を会計的に説明できない人にはそれは無理だからだ。

次に自社の会計が分からないレベルでは、当然サプライヤーの財務分析が出来ない。

最後にそれでは、経営者にはなれない。

最後のは冗談だとしても、会計は会社という組織を知るための言語と言ってもよいから、この基本的な文法を知るだけで仕事に深みが出ること間違いなし。

それではどうしたらよいのだろう?

まずは購買業務全体を俯瞰することだ。購買システムのマニュアルにあるはずのチャートを引っ張りだそう。業務のフローが丁寧に書いてあるやつじゃなくて、他のシステムとの連携なんかがかいてあるのが良い。

そうしたら会計システムとのデータ連携がどうやってされているのかに着目しよう。ERPみたいにリアルタイムで会計システムとつながっているなら、購買伝票のドリルダウンで会計仕訳を調べてみよう。月次や日時でデータ転送を行っていると分かったら、その種類と仕訳と会計的意味を会計担当者に聞いてみよう。(ただし決算期は避けること。会計担当者は殺気立っているから。)買掛金とか未払金とか、なんたら仮勘定なんて言葉と数字が並んでいるに違いない。

次に簿記三級のテキストを読んで、聞いたり調べたりしたことを整理しよう。

ここまでやれば、購買の仕事が会計的にどんな意味を持っているのかわかるはず。
購買システムの裏で、会計システムがどのように動いているのかも、理解できるようになる。(伝票入力を間違えた同僚を助けることができるかもしれない。)



posted by 継之助 at 06:26| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

バイヤーの職業病

工場見学に行ってきた。

といっても仕事ではない。レジャーで「シャトレーゼ白州工場」と「サントリー白州蒸留所」に子連れで行ってきたのである。

まずは「シャトレーゼ白州工場」。工場へ入ると同時に甘い香りが!バターを使ったお菓子系の香りなので、しばらくすると何も食べていないのにおなかがいっぱいになる。さすがに食品系の工場なので綺麗だなあ、と関心していると、売店のような所にでてお待ちかねの「アイスクリームの試食」ができる。アイスクリームを食べながら、製造工程を眺められるという趣向であるが、早速職業病が出てしまう。

まず、工程全般の仕組みを納得するまで見て、次にタクトタイムをざっと計測してしまう。はっとして、そこでやめた。遊びに来ているんだった。

続いて近くにある「サントリー白州蒸留所」に移動する。入場受付で「ドライバーの方はこれをつけてください」と言われ、ハンドルキーパーであることを示す札を首からぶら下げることになる。これでウイスキーの試飲は出来なくなる訳である。悔しいが仕方ない。

森の中のウイスキー博物館で時間を待ち、案内の方と一緒に見学に出発。

発酵の工程では、思っていたのとは違って、甘酸っぱい、どちらかと言えば不快な香りが漂っていた。当然のことながら娘は鼻をつまんでいた。やっぱり子供には面白くないよなあと思いながら、貯蔵庫に移動すると、今度はモルトウイスキー特有の甘いアルコール臭が襲って来る。

一緒に回っていた他の子供達が顔をしかめるなか、我が娘は「ああ、良いにおい」とご機嫌である。やはり、この父にしてこの子あり、か。

それにしてもこの貯蔵庫、冷暖房はまったくしていないとのことである。水にしてもそうだが、ウイスキーは人間が作る部分よりも、環境がつくる部分が大きいのである。

試飲では家族仲良く、ソフトドリンクを頂き、売店でお土産のウイスキーを物色していると、先ほどの案内嬢がいろいろ勧めてくれる。ラフロイグやボウモアの味わいについて、実に良くご存知で感心させられるのだが、相当お強いのだろうか?我が娘も、こういう職につくべきなのだろうか?などと余計な事を考えつつ、休日の午後は過ぎて行くのであった。


posted by 継之助 at 22:12| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月17日

注文の多い居酒屋

exit.jpg某日、出張先で仕事を終え、仕事仲間と居酒屋に入る。前の日にその店の前を通りかかったのだが、「怪しくて知っている人とでなきゃ入れないな」と皆で話していたら、偶然にもそこに案内されたのだ。

小汚い路地を入り、小汚いつくりの店内に入り二階にある座敷に腰を据えた。すると壁にはメニューが所狭しと貼ってある。「今夜はガンバル! 馬刺」とか「大サービス! かつおの山掛け」という文字に混じって、「火事の時は西側の窓から逃げること!」の文字が。

で、その文字を追って行くと、添付の写真になった。

「ロープ」って、怖すぎ。
posted by 継之助 at 00:04| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月03日

採用活動で圧勝する方法

無意味に忙しい仕事にようやく目処がついた一昨日、出張先で待機時間ができたので、採用活動に使うプレゼン資料を作り始めた。(それにしても出張先でも無駄な時間を過ごさずに済むというのは、ありがたいことである。一部には迷惑がっている人もいるが。)

私の居る会社では、職種別というより部門別採用をしているので、会社説明会などにも現業部隊が駆り出されるし、面接なども基本的には自分たちで行わなくてはならない。

その会社説明会では、どれだけ他部門よりも学生にアピールするかというのが勝負になっているが、ここ数年、我々購買は圧勝している。管理部門(購買を管理部門と位置づけることには私自身は反対だが、)の中では集客力において桁違い!それは、他の部門が口頭での対応に終始する中、こちらはしっかり資料を作り込んで説明をしているからである。こういっちゃなんだが、時間と手間の掛け方が違う。

だが、今年から数年続いたスタイルが変更になり、ブースでの部門別説明の前に、各部門が一同に会した学生に対してプレゼンを行うことになった。これで条件は平等になってしまった。となると今度はプレゼンの中身で勝負ということになる。

さて、どうやって勝負するか?

「プレゼンの中身で勝負」といったところで、プレゼンなど殆どやったことのない他の部門の連中がやることといったら、簡単に想像できる。「組織構成」「会社の中での役割」「女性社員の活躍ぶり」「キャリアパス」などを過不足なく、順番に説明するだけだろう。(実は今まではこれでも十分に学生を集められた。)細かいデータなどもグラフ化して、ふんだんに盛り込み、学生の興味を引こうとするだろう。社内会議の資料などを見れば、わかる。

だが、そんなもの説明したところで、所詮会社説明会なんて「合コン」と一緒だ。相手が気に入るか気に入らないかが重要であって、情報量などどうでも良いのだ。第一そんな情報は、どこの企業も学生向けのホームページやパンフレットに載せている。型通りのプレゼンを、学生はおとなしく聞くだろうが、感銘は受けないだろう。

という訳で、こちらは受け狙いの外見に、もっと仕事のディテールに触れる内容を載せて、学生をブースまで引っ張り込む作戦をとろうと決めた。「あの会社のあの部門はなんだか変わった説明をしたな?」と思わせればそれでよし。

しかし、この作戦、果たして上司を説得できるかが心配である。
posted by 継之助 at 09:30| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月10日

単純作業を面白くする方法

単純作業は誰しも嫌なものだと決めつける人もいるが、私はそうでもない。面白くする方法はいく通りもある。

方法1 競争する
大学の体育会でマネージャーをやっていたとき、60人前の食事を2人で作っていた。「タマネギ30個をみじん切り」とか「桃の缶詰20個をあける」など単純作業の時には必ずと言ってよいほどどちらが速くできるか競争をしていた。この方法だと、結構作業そのものにも集中でき、飽きることはない。品質にもルールを決めておくとなお良い。

方法2 自分の中で当面の目標を決める
長距離走者がよくやる、「あの電柱までは走ろう」と決めるやつである。一人で膨大な作業をまかされた時に、そのままやるのと細かく当面の目標を決めて始めるのでは、心理的なプレッシャーが違う。当面の目標と自分へのご褒美(データ100件処理したら、お茶とか)を結びつけておくとなお良い。

方法3 歌を歌う
長距離走や長距離泳の時には個人的に良くやっていた。あらかじめ自分の気に入った曲を準備しておき、頭の中で歌い続けるのである。一種の逃避には違いないが、慣れてくると作業効率は落ちないし、苦痛を感じなくて済む。これは自分だけのオリジナルなやり方だと思っていたら、ある競泳のオリンピック選手がやっていると答えている記事を最近見つけた。

難点が一つだけ。泳いでいる時などは問題ないが、陸上では思わず鼻唄が出てしまうことがある。職場では迷惑なので注意!(そういう先輩が実際に職場に存在した。)

方法4 誰かに押し付ける
作業自体を面白くする方法ではないが、これもあり。「相対性幸福論」だと、人が苦しんでいるのを見ると楽しいということになる。人間関係にひびが入るので、多用は禁物。

方法5 自動化する
これも作業自体を面白くする方法ではないが、自動化するためにあれこれ分析するのは結構楽しいことである。プログラミングなど覚えるとなおよし。
posted by 継之助 at 06:55| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

浦和レッズという幸福。

あれは1993年だった。私の故郷にJリーグのチームができた。

その名は浦和レッドダイヤモンズ。そして我々地元民には馴染み深い駒場スタジアムをホームにした。

理由なんてない。でも好きにならずにはいられなかった。だって浦和はサッカーの街だから。

でも勝てなかった。最初の三年程は、本当にビリが定位置で降格制度があったら大変だっただろう。その後、オジェックがやって来てようやく優勝争いというものに加わることができた。でも雨の国立、アントラーズ戦で夢は破れた。

小野伸二が入団した98年、彼を見ているだけで幸せな気持ちになれた。でも、99年再びどん底に落とされた。福田正博の涙を私は一生忘れない。

いつの頃からだろう。レッズはあまり負けなくなった。弱かったころは不思議なもので、後半30分過ぎ、二点差ぐらいでリードしていても、「ああ、これでも逆転されたりするんだよな」なんて思っていると本当によく負けた。でもここ数年は、逆だ。負けていても最後の一分まで、見ている私もあきらめてはいない。

そして02年、ナビスコカップで準優勝。03年はナビスコカップで優勝。04年はセカンドステージ優勝。そして06年元旦は天皇杯優勝と、本当に強いチームになった。

04年のステージ優勝の時に、メインスポンサーの三菱自動車工業(親会社ではない)が新聞にうった全面広告を覚えている。「この日がくるのを、この日がくるのを、この日がくるのを、待っていた」という文句が踊っていた。

そう、その通りだ。僕らはこの日が来るのをずっとずっと待っていた。そして今日、夢はかなった。

私はテレビの前で、声を出して泣いた。

家族や仕事の他にもこんなにも夢中になれる対象を持っていることは、なんと幸福なことだろう!
posted by 継之助 at 22:14| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

練習日誌

私には日記をつける習慣がなかった。大体、鉛筆の握り方が下手で、異常に手が疲れるため、字を書く事自体が嫌いだった。(今は別のブログでちょっとだけ日記のようなものをやっている。キーボードは得意なので。)

そんな私でも大学時代、練習日誌は書いていた。個人競技だったので、今でも手元にある。中を見てみると当日の練習メニューの他、練習の反省と次回以降の重点取り組み目標が書いてある。それだけだと思い込んでいたが、今回見直してみると、なんと年間到達目標や年間トレーニング計画まで書いてある!

当時コーチはおらず、書籍やビデオで研究して練習メニューを考え、自分でタイムを計って自分で自分を追い込んでいった。結果は二年生で関東大会入賞、三年生の時には全国大会で三位だったから、悪くはなかったと思うが、この競技は一位以外は全部負けなので、満足できる結果ではなかった。

それでも当時、自分がいかにまじめに競技に取り組み、少しでも前に行こうとあがいていたかが思い出され、刺激になる。数年に一度眺めてみる、「原点」である。

ところがこの日誌と一緒に、高校三年の時に数ヶ月だけ書いていた日記が出てきてしまった。存在すら忘れていた日記のその内容といったらーーーー。

嗚呼、やっぱり私は18歳から全く精神的な成長を遂げていないようだ!
posted by 継之助 at 22:34| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月02日

ついにWindowsマシン導入!

Mac使いのおかしなプライドも、e-learningができないという現実の前には妥協を余儀なくされ、ついに自宅でのWindowsマシンの導入に踏み切った。

もっともスペックとしてはe-learningが可能なもので、できるだけ場所を取らないノート型がよいという、非常に単純なものだったため、4年落ち程度の中古機に落ち着いた。

このマシンにはOfficeすら入っておらず、本当にLAN経由でWeb接続が可能であり、IEが使えれば良いというこちらの要求にぴったりのもの。で、中古でも10万円程度を覚悟して店に行ったところ、なんと4万円弱で購入できてしまった。

インターネット喫茶に通いつめてe-learningを行うよりは経済的との理由で購入した訳だが、改めて数えると私が購入したパソコンはこれで、6台目となる。

最初に購入したパソコン(その頃はまだパソコンという言葉は普及していなかった。)はコモドール社のもの。26年前のことである。今のパソコンと違って、プレインストールのソフトなど何もなく、BASICでコードをべたうちしないと何も動かない代物だった。記憶媒体はカセットテープ。

次に購入したのは、アップル社のMachintosh Classic Uでこれは今考えても、パソコンという名にふさわしく、ソフトさえ選べばなんでもできるのではないかとわくわくしたのを覚えている。会社で使う帳票のレイアウトをこれでやったし、パソコン通信もこの時に始めて、メールアドレスを取得した。15年前のことである。

このあとはMachintoshのノートタイプばかり3台をはしごしたが、ついにWindowsマシンの登場である。この記事もそれで打っている訳だが、なんというかもろに業務用マシンで全く所有する喜びをくすぐられない。会社で使っていたマシンにそっくりだからか?

無骨なスタイルは業務では気にならないが、個人所有となるとやっぱりちょっと面白くない。車でいえば中古のライトバンを買ったという感じである。デザインだとか色だとかも、個人の買い物では重要なスペックのひとつであると改めて気づいた次第である。

でも安けりゃいいというのも、今回の件では本音。
posted by 継之助 at 23:11| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月07日

買い物と購買

私は料理が大好きである。食べるのはもちろんだが、作る方も大好きだ。

休日は殆ど毎日昼食と夕食を作り、楽しみながら家庭内での発言権強化をはかっている。高校生の時からだから料理歴はもう20年を超え、かみさんの倍近いキャリアである。

私のする料理は、いわゆる「男の料理」と呼ばれる高級食材をふんだんに使った、凝ったものではなく、冷蔵庫の中身と相談して作るものが多い。こういった場合は与えられた状況をいかに利用して最大限に生かすかが腕の見せ所だ!

高級食材ではないが、買い物にいって食材を見てから料理を決める場合もある。スーパーも良いが、ちょっと前までは土曜日には近所の卸売り市場に通っていた。卸売り市場も最近は個人客を大事にしていて、小分けもしてくれるので、嬉しい。なんといってもその品揃えと安さは一度行くと病みつきになる。

魚屋なんて、魚を切り身ではなく丸ごと売っているので、子供の勉強にもなる。また、スーパーには殆ど品物が並んでいない、乾物の専門店なんてのもあって、各種の豆を扱っていたりする。(レンズ豆なんておそらく普通の人はどんな豆だか分からないはず。)

卸売り市場で買い物をする際に必要なことは、まず、素材の善し悪しを見分ける目である。いわゆる目利きでないと、時には損をすることがある。実際、卸売り市場には四軒の肉屋が入っているのだが、同じ部位の肉でも品質と価格が違う。

最初は一番安い店で購入していたのだが、どうもおいしくないようなので、違う店にかえてみると、料理の出来が全然違う。その後も違う店を試して、一番品質がよい店がどこであるかを探し当てた。ところが、店によって得手不得手がはっきりしていて、その店がオールマイティに品質が良くて安い訳ではなく、鶏肉はA店、豚肉はB店、牛肉はC店という具合になっているのだ。(実際はもっと複雑。)分かってみると、今度は見ただけでものの善し悪しが判断できるようになる。この肉の場合は、脂身の多寡がキーポイントだった。

卸売り市場で買い物をする際にもう一つ大事なことは、相場感をもっていることである。市場の価格は、スーパー以上に敏感に動く。魚なら旬というのが一番大きい要素だし、肉の場合はBSE問題で豚肉の相場が急に上がったこともある。こういった相場が全て頭に入っていないと、価格を見た時に瞬時にお買い得かどうかが判断できないのだ。

「目利きであること」「相場観を持っていること」は購買の仕事でも非常に重要なファクターであり、買い物と購買の仕事に本質的な違いはあまり無いことを実感させてくれる。

とまあ、無理矢理まとめたが、そんなことは抜きにしても卸売り市場が近くにあったら、是非のぞいて見てください。見るだけでも楽しいこと請け合いです!
posted by 継之助 at 23:28| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

アドバイスの難しさ

家族とスキーに行ってきた。

娘は2年前からスキーを始め、今はどこでも滑れるようになっている。さすがに子供は上達が速い。

私ははっきり言って上級者。崖を飛び降りろとでも言われない限り、どんな斜面でも滑ることができる。(えっへん!)

問題はかみさん。スキーを始めて18年にもなり、それなりにどこでも滑ることはできるが、なんだか格好が変。いつまでたってもなんちゃってシュテムターンから脱却できないでいた。

娘にばっかり教えていないで自分にも教えろ!とうるさいので、「スキーってのは、極端に言えば両スキーの内側の2本のエッジだけで滑る。そこに体重をのせるべく、膝を内側に入れてみろ!だいたい、きちんとしたボーゲンができていないのだからそこからやり直せ。」と言ってみた。断っておくと、こんなアドバイズは初めてではない。結婚する前から何度も言ってきたことだ。

どうしてなのか分からないが、奇跡が起きた。少なくともここ10年間いくらアドバイスしても、努力してもできなかったことが、この日のかみさんには一瞬で理解できたのだ。念のためにビデオを撮っておいて、先ほど本人と一緒に見直したが、実に様になっている。アドバイス前に撮ったビデオとまるで違う滑りだ。たった一日前に撮ったものだというのに!

かみさんは、「スキーとは、両スキーの裏側全体で滑るもの。」と思い込んでいたそうだ。要するにスキーという運動メカニズムを完全に誤解していた。それでいくら周囲がアドバイスをしても、全くそれを実現できなかったのだという。

昨日はたまたま初心者の娘が目の前を滑っていて、「お前もあれと同じ原点にかえれ!」と言われたことで、誤解に気づいたようだ。

こちらがいくら気の利いたことを言っても、受け入れ側に準備がなければ無意味になる。今回の場合、私がかみさんにいくつか質問をして、彼女の現時点での立ち位置を理解していれば、受け入れ準備をさせてやることが可能だったはずだ。

アドバイスというのは実に難しい。
posted by 継之助 at 15:26| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

今日髪型を変えた。

初めて誰かの写真を持って「こんなのにしてください。」と言ってカットしてもらった。粋がって美容院や「カットハウス」に通っていた20代の頃でもやらなかったことだ!どうもこういうことには照れが先に来てしまうシャイな性格なのだ私は。(誰にも信じてもらえないのはなぜ?)

言ってみれば、初めてスペックを具体的に指示して髪を切ってもらったということなのだが、今までは当然そんなことをしなくて適当にやってもらっていたので、三回に一回ぐらい大失敗をして家人の失笑を買うという結果になっていた。パーマをかけたら大仏になってしまったこともあった。

今回はどうしてこんなことをしたかというと、要するに頭頂部が薄くなってきたからである。長髪が似合わないように成ってしまったからである。

思えば水泳をやっていたために、坊主生活が長く、憧れていた長髪にやっとなったのが15歳。こんなことで長髪とお別れすることに成ろうとは思いもよらなかった。しかし現実には長髪のメリットはあまり感じていなかったので、思い切ってばっさりやってみた。

いつも適当に髪を切ってもらっている格安の床屋は危ないので、久しぶりに近所の床屋へ行くと写真の「W辺謙」を見て、あっさり仕事を始める。無駄口を叩きながらもポイントは外さず、全工程は1時間で終了。ほぼイメージ通りの髪型になった。いつもの床屋の2倍程の単価だが、これなら文句はない。お金の使い方にうるさいバイヤーとしても納得だ。

しかしながら、素材の違いはどうにもならず、「W辺謙」とはほど遠い仕上がり。どちらかというと南伸坊のような感じなのはご愛嬌である。

posted by 継之助 at 19:21| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月11日

スターの横顔

カタログの企画を打ち合わせている最中に、掲載されている女性の写真は縦方向に長く修正を加えていることが話題になった。女性は例外なく痩せて見えることを望むようだ。(ちなみに男性は本人たちが思っている程、痩せた女性が好きではないことをここに断言しておく。)

すると取引先の担当者が、業界に勤めている友人の話として、面白いことを教えてくれた。女性タレントの写真や映像を取り扱う場合の「基準」が存在するのだという。それは一人一人違っていて、例えばAというタレントなら、その人の左頬にあるほくろは必ず修正して消すことになっている、Bという女優なら、右目尻のしわは必ず修正して消すことになっているという具合だそうだ。ただし生放送だけはどうしようもないので、そのまま放送しているらしい。

ちなみに修正の女王は、x崎あゆみ。あまりに詳細すぎて、写真を載せるのがいやになるぐらいだそうだ。反対にまったく修正していないのが、森高千里だそうで。

わかるようなわからないようなーーー。

いろんな人と話をする商売なので、こんな類いのあやしい話は結構耳にする。ただし真偽の程は保証のかぎりではない。
posted by 継之助 at 21:26| ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | ばいやーの休憩室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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