2010年02月11日

万年主任に捧げる鎮魂歌

「7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想」読了。

ええ、おっしゃる通り、バブル前入社の大卒正社員ですが、私も課長にさえなってません。というか、既に「課長」という職が会社には殆ど存在しないのである。

「なんとかリーダー」「なんとか役」「なんとか付」「なんとか補佐」が乱発されていて、フラット化と言えば言えなくもないが、「無責任体制」という方が正確な気もするのである。だって、ラインの仕事も、スタッフの仕事も(質こそ変化していても)やっぱり存在しているのだから。

責任をはっきりさせるためにも、ラインの長ははっきりと、「課長」「部長」と名乗らせ、スタッフは「スタッフ」と名乗らせても良いのではないだろうか?

閑話休題。

本書は、「若者はなぜ3年で辞めるのか?」の続編として書かれた。継之助のような「中高年」のサラリーマンには、読むのがつらい本の一つである。

もちろん難しいからではない。

そこに書かれていることが否定しようのない事実であるからだ。それなのに自分たちは今まで終身雇用と年功序列をどこかで肯定しつづけ、ここまで来てしまったという忸怩たる思いがあるからである。そして、自分たちはその幻想に確実に裏切られ、しっぺ返しを食らうことも、ほぼ確実である。

今からではもう遅いこともある。が、まだ間に合うこともあるはずだ。そう思ったら、少しずつ行動に移すしかない。

だれのものでもない、自分の人生なのだから。


posted by 継之助 at 18:11| ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | ばいやーの図書室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
少しづつ行動をおこす、ですね。急に、劇的に良くなることはないでしょうし、宝くじにでも当たるような急激な変化では、人生そのものが狂ってしまうことも少なくないでしょうから。尚、私も中年に差しかかったサラリーマンですが、2度の転職を経て、マネージメントチームの一員としてマネージメント業務をしておりますが、待遇は未だに平社員と同じです。
Posted by Strong Yen at 2010年02月21日 12:35
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