図書室の前に、生徒に読書を呼びかけるポスターが張ってある学校があるのだが、どこも本を「読ませる」のに苦労している様子だ。ある中高一貫校では、6年間で100冊読んで寸評を提出しよう、という運動をやっていた。一ヶ月で1〜2冊強読めば良い計算であるが、それすらも読まない生徒が多いということなのか。
別の学校で、生徒に本を「読ませる」工夫を訪ねてみると、「それが結構大変なんです。朝10分ぐらいの時間をとって、兎に角なんでも良いから読ませるようにしているのですが、それでは充分ではありません。かといって、感想文を書かせるようにすると、ますます読むのが苦痛になるので、とりあえず冊数の目標だけは与えているのですよ」とおっしゃる。
このブログを中高生が読んでいる可能性は殆どないが、それでも言っておきたい。確かに受験勉強が忙しいのはわかるが、本は読んだ方がよい。ジャンルはあまり関係ない。自分で読みたいと思うものだけを自由に選んで良いから、時間を見つけてたくさん読んだ方が良い。
学校へ行っている間は、先生や塾の言う通りでいいのかもしれないが、社会に出てからは、本が大きな情報源であり、それを使いこなす方法は今、身につけておくべきものなのだ。
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