2008年10月04日

どうしたらいいですか?

時々若手社員から、「xxxが○○なんですが、どうしたらいいですか?」というメールをもらうことがある。メールをもらうことあっても、面と向かってそう言われることは滅多にない。なぜなら、自分の部下にはこういう形式の「丸投げ質問」を禁じているからである。

もしも対面でそういう質問をされた時の、私の対応を含む想定問答集は以下のようなものである。

私「ふーん、それであんたはどうしたらいいと思うわけ?」
質問者「え、わからないから聞いているんですけど」
私「わからないって、自分で考えてみたの?」
質問者「考えようにも、何もわからないので」
私「何もわからないのに、結論だけ手っ取り早く聞いて、それでいいの?」
質問者「嫌がらせですか?」
私「質問してるだけなんだけれど、それが何か?」

最近はいきなり怒鳴りつけたり、相手を揶揄するような言動をとると、パワハラとやらになるらしいので、ここではソクラテスみたいに、質問で返すように配慮している。これなら問題あるまい。ただし、ソクラテスと根本的に違うのは、結論からどんどん離れる方向へわざと誘導していることである。

話を元に戻すと、私は「質問するな」と言っているのではない。「質問の仕方が悪い」、もっと言うと「質問から学べる姿勢をとれ」と言っているに過ぎない。

前にどこかで書いたことがあるのだが、私の最初の上司はこういうスタイルの質問を決して許さなかった。徹底的に矯正してくれた。まず、自分なりの考えを持て、考えを持つには自分で勉強しろ、それでも分からないところだけを訊け、とこう言うのである。

私はこの上司の前に立つ時には、たいそうな緊張を強いられたものである。が、今でもこの教えを忠実に守っている。

実際、仕事のできる社員からはこういうメールは来ない。「xxxについて○○しようと考えているのですが、このポイントの判断基準が分からないので、教えてください」というようなポイントをしぼった質問が来る。これだと、こちらもより専門的に答えを返さざるを得ず、質問者のスキルアップにもつながる。

丸投げ質問をして来る輩に専門的な回答をしても、どうせ分かる訳ないのでこちらも手抜きをする。私の基準では、三回そういう質問をして来た場合、「阿呆」というレッテルをはることにしている。普通は若いうちにきちんと指導をしてやれば、阿呆にならなくてすむはずだが。(極少数の例外はいる。)

今回の結論:
若手から、丸投げ質問をされたら、分からず屋になろう!
posted by 継之助 at 08:10| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ばいやー日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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